マンハッタン、ニューヨーク

国際コンペで勝ち取った、このプロジェクトはコンペ時にデザインしたものから規模の縮小が要求され、デザインを再構築しました。
敷地は三角形の公園。マンハッタンは碁盤の目に整理された道路とまれに現れる斜めの道路。それらが交じ会う敷地は、一見使い道のない余った空間と思われがちですが、様々な方向から人々が交差できる空間になります。私たちはこの三角形という形態の繋がりを基調デザインとしました。
次に、エイズは戦争などによる人為的な災害ではなく自然の摂理によるもの。その記念碑は、偶像化されたものではなく、より心模様を表現できる抽象化されたもの、緑の木漏れ日の中に水のせせらぎを感じられるような。
そんな空間の中で、各々違う悲しみを持った遺族たちが寄り添える場所。それは厳粛に閉さず子供たちが自由に遊べる空間でもあったほうがいい。
原案では緑に覆われたピロティーでしたが、竣工時には管理の都合上、緑で空間を覆うことは叶いませんでしたが、そんな経緯の中、今ではニューヨーカーに愛される公園となっています。

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