“CHELAS” クラフトビール&バー
(東京都世田谷区尾山台)

“CHELAS”は東急大井町線尾山台駅から徒歩2分、近年、徐々に新しいお店がオープンして賑わいを見せている駅前商店街の真ん中に位置し、お店では様々なクラフトビールとタコスが楽しめます。

建物は築40年、木造2階建の2階部分の半分、約30平米とコンパクトなスペースです。元々店舗用に作られた木造建築で、内部に余計な柱はなく特徴的な大窓が2枚前面道路に面していて、道ゆく人々からも容易に店内を見渡すことが出来ます。
オーナーはアメリカサンディエゴ出身のメキシコ系アメリカ人。彼の要望はゲストが楽しい気分で飲食が楽しめるようにサンディエゴにあるようなメキシコの影響を受けているカラフルな配色の明るい店内を希望されていました。

青や緑、ピンクや黄色が合わさったサンディエゴ調のデザインは少し間違うとキャンディショップのように子供向けの配色になってしまいます。
何十通りと配色を試しましたがうまく嵌りません。そこでオーナーの1番好きな色を訊ねたところ紫という事がわかり、敢えて色は紫一色しか使わずに色の濃さを3つに分けて配色しました。

カウンターにはオーナー自らアメリカから輸入した柄物のクロスを貼りました。

元々天井高が2300程度と低いテナントですが、全体的に薄い紫を多く使った事と大窓の効果もあり天井の低さを全く感じさせない開放感のある明るい空間になるように計画しました。
空間構成はカウンターL字のカウンターの周りにゲストゾーンを配置しています。
私達は最終的にカウンター配置パターンを2つ提案しました。1つは客席ゾーンの面積を最大に確保できるよう、カウンターをプランと並行に配置したパターン。

もう1つは、カウンターを少し斜めに振る事で、カウンターの立ち飲みゾーンとテーブルゾーンの区分けをつけ、場の落ち着きを提供すると同時に空間に動きを感じさせるパターン。
最終的には前者を選択して頂きました。

店内にはオーナーこだわりのスピーカーが配置され、美味しい料理とお酒のお共に音楽が楽しめる最高の空間に仕上がりました。

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